コ ウ イ カ 目 Sepiida ダ ン ゴ イ カ 目 Sepiolida ト グ ロ コ ウ イ カ 目 Spirulida 閉 眼 目 Myopsida 開 眼 目 Oegopsida イ カ ( 烏 賊 ・ ?・ 柔 魚 、 英 :Squid( ツ ツ イ カ ) ま た は Cuttlefish( コ ウ イ カ ) ) は 、 海 生 軟 体 動 物 の 一 群 で あ る 。 分 類 学 上 は 軟 体 動 物 門 頭 足 綱 十 腕 形 上 目 ( ま た は 十 腕 形 目 ) Decapodiformes と さ れ る 。 十 腕 目 Decapoda・ Decembrachiata と も 。
形 態
神 経 系 や 筋 肉 が よ く 発 達 し て い て 、 た い て い の 種 類 は 夜 に 行 動 す る 。 漏 斗 か ら の 噴 水 と 外 套 膜 の 収 縮 ・ ひ れ を 使 っ て 前 後 に 自 在 に 泳 ぐ 。 10本 の 腕 は 筋 肉 質 で し な や か に 伸 縮 し 、 腕 の 内 側 に は キ チ ン 質 の 吸 盤 が 並 ん で い る 。 吸 盤 に ス パ イ ク の よ う な 鋭 い ト ゲ が 並 ぶ 種 類 も お り 、 こ れ は 獲 物 を 逃 さ な い た め の 適 応 と 考 え ら れ る 。 実 際 の 腕 は 8本 で 、 残 り の 腕 2本 は 吸 盤 が 先 端 に 集 中 す る 「 触 腕 ( し ょ く わ ん ) 」 と よ ば れ る 構 造 で あ る 。 こ の 触 腕 を 伸 縮 さ せ て 魚 類 や 甲 殻 類 を 捕 食 す る が 、 釣 り の 時 に 触 腕 を ち ぎ っ て 逃 げ る こ と や 、 テ カ ギ イ カ の 仲 間 で は 成 長 に 伴 い 触 腕 を 欠 く こ と か ら 、 必 ず し も 必 要 と い う わ け で は な い よ う で あ る 。
コ ウ イ カ 目 ・ ダ ン ゴ イ カ 目 ・ ト グ ロ コ ウ イ カ 目 で は 触 腕 は 第 3腕 と 第 4腕 と の 間 に あ る 「 ポ ケ ッ ト 」 に 収 め る こ と が で き 、 普 段 は 8本 脚 に 見 え る 。 閉 眼 目 ・ 開 眼 目 で は 長 さ を 縮 め る こ と は で き る が 完 全 に 収 め る こ と は で き な い 。
体 内 に は 貝 殻 を 持 つ が 、 種 に よ っ て 組 成 や 形 状 が 大 き く 異 な る 。 閉 眼 目 ・ 開 眼 目 で は 有 機 質 の 薄 膜 で 、 軟 甲 と 呼 ば れ る 。 コ ウ イ カ 科 で は 石 灰 質 の 船 形 で 、 イ カ の 甲 ま た は イ カ の 骨 と 呼 ば れ る 。 ト グ ロ コ ウ イ カ で は 、 オ ウ ム ガ イ の よ う に 巻 貝 状 で 内 部 に 規 則 正 し く 隔 壁 が 存 在 し 、 細 か く ガ ス の 詰 ま っ た 部 屋 に 分 け ら れ て い る 。
皮 膚 に は 色 素 細 胞 が た く さ ん 並 ん で お り 、 精 神 状 態 や 周 囲 の 環 境 に よ っ て 体 色 を 自 在 に 変 化 さ せ る 。 調 理 に 際 し て 、 両 目 の 間 に あ る 神 経 系 の 基 部 を 刺 し て し め る と 、 た だ ち に 体 色 が 白 濁 す る 。
イ カ は 本 来 の 心 臓 の 他 に 、 2つ の 鰓 ( え ら ) 心 臓 を 持 っ て い る 。 鰓 心 臓 は 鰓 に 血 液 を 急 送 す る 働 き を 担 っ て い る 。
イ カ の 血 は 銅 タ ン パ ク 質 で あ る ヘ モ シ ア ニ ン を 含 む た め に 青 色 で あ る ( ほ と ん ど の 脊 椎 動 物 血 液 中 に 含 ま れ る 鉄 タ ン パ ク 質 の ヘ モ グ ロ ビ ン は 赤 色 ) 。
イ カ は 浮 力 を 得 る た め に 、 比 重 の 重 い 液 体 を 体 液 に 含 む こ と で 、 海 水 と 同 じ 比 重 に な る 。 特 に ダ イ オ ウ イ カ な ど 一 部 の 深 海 イ カ は 、 浮 力 を 得 る た め に 、 塩 化 ア ン モ ニ ウ ム を 体 内 に 保 有 し て い る 。 特 定 の イ カ に あ る “ え ぐ み ” は こ の た め で あ る ( 特 に ダ イ オ ウ イ カ な ど は 辛 臭 く て 食 え た も の で は な い と い う 報 告 も あ る ) 。
体 の 大 き さ に 対 し て の 眼 球 の 割 合 が 大 き い こ と か ら 、 行 動 の 多 く は 視 覚 に よ る 情 報 に 頼 っ て い る と 思 わ れ る 。 イ カ や タ コ の 眼 球 は 外 見 上 脊 椎 動 物 の 眼 球 と よ く 似 て い る が 、 ま っ た く 異 な る 発 生 過 程 を 経 て 生 ま れ た 器 官 で あ り 、 内 部 構 造 に 明 確 な 違 い が あ る ( 眼 の 進 化 ) 。 研 究 に よ る と 同 じ タ ン パ ク 質 と ツ ー ル キ ッ ト 遺 伝 子 に よ っ て 並 行 に 獲 得 さ れ た 器 官 で あ る 。 脊 椎 動 物 と 違 い 視 神 経 が 網 膜 の 背 面 側 を 通 っ て お り 、 視 認 の 邪 魔 に な ら な い 。 そ の た め 視 力 に 優 れ 、 盲 点 が 存 在 し な い 。
嗅 覚 や 味 覚 に 関 す る 研 究 は ほ と ん ど な い 。
敵 に 襲 わ れ た 時 な ど 、 漏 斗 か ら 水 を 勢 い よ く 噴 出 し 、 ジ ェ ッ ト 噴 射 の 要 領 で 空 中 に 飛 び 出 し 、 腕 と ヒ レ を 広 げ た 状 態 で 滑 空 す る 種 も い る 。
学 術 的 に は 、 「 頭 足 綱 」 の 名 の と お り 頭 部 に 足 を 持 つ と 解 釈 さ れ て い る た め 、 イ カ を 縦 長 に 表 示 す る 際 に は 足 が あ る 方 を 上 に 配 置 す る 。
生 態
全 世 界 の 浅 い 海 か ら 深 海 ま で 、 あ ら ゆ る 海 に 分 布 す る 。 淡 水 域 に 生 息 す る 種 類 は 確 認 さ れ て い な い 。 体 長 は 2cm程 度 か ら 20mに 達 す る も の ま で 、 種 類 に よ っ て 差 が あ る 。
小 魚 、 甲 殻 類 を 主 食 と す る 。 天 敵 は カ ツ オ や マ グ ロ な ど の 大 型 魚 類 ・ カ モ メ や ア ホ ウ ド リ な ど の 鳥 類 ・ ア ザ ラ シ ・ ハ ク ジ ラ 類 の イ ル カ や マ ッ コ ウ ク ジ ラ な ど の 海 生 哺 乳 類 で あ る 。 敵 か ら 逃 げ る と き は 頭 と 胴 の 間 か ら 海 水 を 吸 い 込 み 漏 斗 か ら 一 気 に 吹 き だ す こ と で 高 速 移 動 す る 。
さ ら に 体 内 の 墨 袋 ( 墨 汁 嚢 ) か ら 墨 を 吐 き 出 し て 敵 の 目 を く ら ま せ る 。 タ コ の 墨 は 外 敵 の 視 界 を さ え ぎ る こ と を 目 的 と し 、 一 気 に 広 が る の に 対 し 、 イ カ の 墨 は い っ た ん 紡 錘 形 に ま と ま っ て か ら 大 き く 広 が る 。 紡 錘 形 に ま と ま る の は 自 分 の 体 と 似 た 形 の も の を 出 し 、 敵 が そ ち ら に 気 を 取 ら れ て い る う ち に 逃 げ る た め と 考 え ら れ て い る 。
分 類
タ コ 目
コ ウ モ リ ダ コ
ダ ン ゴ イ カ 目 Sepiolida
コ ウ イ カ 目 Sepiida
閉 眼 目 Myopsida
ト グ ロ コ ウ イ カ 目 Spirulida
開 眼 目 Oegopsida
十 腕 形 類 ( イ カ ) は 八 腕 類 ( タ コ ) と 近 縁 だ が 、 姉 妹 群 の 関 係 に は な く 、 イ カ の 姉 妹 群 は コ ウ モ リ ダ コ だ と す る 説 が 有 力 で あ る 。
十 腕 形 類 は 伝 統 的 に は 、 触 腕 を 収 納 で き る コ ウ イ カ 目 Sepiida (Sepioidea, Sepioida) と 、 収 納 で き な い ツ ツ イ カ 目 Teuthida (Teuthoidea, Teuthoida) の 2目 に 分 け ら れ 、 ツ ツ イ カ 目 は 験 膜 が あ る 閉 眼 亜 目 Myopsida (Myopsina) と 験 膜 が な い 開 眼 亜 目 Oegopsida (Oegopsina) に 分 け ら れ て き た 。 し か し 近 年 は 目 を 細 分 す る 傾 向 に あ り 、 細 か く 分 け た 場 合 は 、 ツ ツ イ カ 目 は 閉 眼 目 ・ 開 眼 目 に 、 コ ウ イ カ 目 は コ ウ イ カ 目 ・ ダ ン ゴ イ カ 目 ・ ト グ ロ コ ウ イ カ 目 に 分 割 さ れ 、 5目 と な る 。 ツ ツ イ カ 目 は 分 割 せ ず 4目 と す る 分 類 、 コ ウ イ カ 目 か ら ダ ン ゴ イ カ 目 の み を 分 離 し 3目 と す る 分 類 も あ る 。 こ れ ら の 目 の う ち 開 眼 目 に 、 科 ・ 属 ・ 種 の 大 半 が 含 ま れ る 。
近 年 の 分 子 系 統 に よ る と 、 伝 統 的 な 2目 は い ず れ も 単 系 統 で は な い 。 細 か く 分 け た 5目 間 の 系 統 関 係 は 解 析 法 に よ り 異 な る 結 果 が 出 て お り 、 ダ ン ゴ イ カ 目 ・ コ ウ イ カ 目 ・ 閉 眼 目 ・ ト グ ロ コ ウ イ カ 目 が こ の 順 に 分 岐 し た か 、 あ る い は 、 開 眼 目 が 最 初 に 分 岐 し 残 り が 単 系 統 を な す 。 た だ し 、 狭 義 の コ ウ イ カ 目 も 単 系 統 で は な い 可 能 性 が あ る 。
コ ウ イ カ 目 ( ヨ ー ロ ッ パ コ ウ イ カ )
ト グ ロ コ ウ イ カ 目 ( ト グ ロ コ ウ イ カ )
ダ ン ゴ イ カ 目 ( ダ ン ゴ イ カ )
閉 眼 目 ( ア メ リ カ ア オ リ イ カ )
開 眼 目 ( ス ル メ イ カ )
コ ウ イ カ の 仲 間
コ ウ イ カ 目
英 語 : Cuttlefish
コ ウ イ カ 科 Sepiidae ハ ナ イ カ 属 Metasepia – ミ ナ ミ ハ ナ イ カ コ ウ イ カ 属 Sepia – コ ウ イ カ ・ カ ミ ナ リ イ カ ( モ ン ゴ ウ イ カ ) シ リ ヤ ケ イ カ 属 Sepiella – シ リ ヤ ケ イ カ ミ ミ イ カ ダ マ シ 科 Sepiadariidae ミ ミ イ カ ダ マ シ 属 Sepiadarium – ミ ミ イ カ ダ マ シ Sepioloidea – タ テ ジ マ ミ ミ イ カ 科 Belosaepiidae ダ ン ゴ イ カ 目
広 義 に は コ ウ イ カ 目 に 含 め る 。
英 語 : bobtail squid
ヒ メ イ カ 科 Idiosepiidae ヒ メ イ カ 属 Idiosepius – ヒ メ イ カ ダ ン ゴ イ カ 科 Sepiolidae ヒ カ リ ダ ン ゴ イ カ 亜 科 Heteroteuthinae Heteroteuthis – ヒ カ リ ダ ン ゴ イ カ Iridioterthis Nectoteuthis Sepiolina Stoloteuthis ボ ウ ズ イ カ 亜 科 Rossiinae Austrorossia Neorossia ボ ウ ズ イ カ 属 Rossia – ボ ウ ズ イ カ Semirossia ダ ン ゴ イ カ 亜 科 Sepiolinae Euprymna – ミ ミ イ カ Inioteuthis Rondeletiola Sepietta ダ ン ゴ イ カ 属 Sepiola – ダ ン ゴ イ カ ・ ヒ メ ダ ン ゴ イ カ ト グ ロ コ ウ イ カ 目
広 義 に は コ ウ イ カ 目 に 含 め る 。
ト グ ロ コ ウ イ カ 科 Spirulidae ト グ ロ コ ウ イ カ 属 Spirula – ト グ ロ コ ウ イ カ ( Ram’s Horn Squid) 閉 眼 目
ヤ リ イ カ 目 と も 。 ツ ツ イ カ 目 内 の 亜 目 ( あ る い は 下 目 ) と す る こ と も 。
英 語 : close-eyed squid
ヤ リ イ カ 科 ( ジ ン ド ウ イ カ 科 ) Loliginidae ヤ リ イ カ 属 Loligo – ヤ リ イ カ ジ ン ド ウ イ カ 属 Loliolus – ジ ン ド ウ イ カ ( ヒ イ カ ) フ ク ロ ジ ン ド ウ イ カ 属 Lolliguncula ピ ッ ク フ ォ ー ド イ カ 属 Pickfordiateuthis ア オ リ イ カ 属 Sepioteuthis – ア オ リ イ カ Uroteuthis 開 眼 目
ス ル メ イ カ 目 と も 。 ツ ツ イ カ 目 内 の 亜 目 ( あ る い は 下 目 ) と す る こ と も 。
英 語 : open-eyed squid
ダ イ オ ウ ホ タ ル イ カ モ ド キ 科 Ancistrocheiridae – ダ イ オ ウ ホ タ ル イ カ モ ド キ ダ イ オ ウ イ カ 科 Architeuthidae – ダ イ オ ウ イ カ ナ ツ メ イ カ 科 Bathyteuthidae – ナ ツ メ イ カ コ ウ モ リ イ カ 科 Batoteuthidae – コ ウ モ リ イ カ ク ビ ナ ガ イ カ 科 Brachioteuthidae – ク ビ ナ ガ イ カ ユ ウ レ イ イ カ 科 Chiroteuthidae シ チ ク イ カ 属 Asperoteuthis Chiropsis ユ ウ レ イ イ カ 属 Chiroteuthis Valbyteuthis ヒ レ ギ レ イ カ 科 Chtenopterygidae ヒ レ ギ レ イ カ 属 Chtenopteryx サ メ ハ ダ ホ ウ ズ キ イ カ 科 Cranchiidae サ メ ハ ダ ホ ウ ズ キ イ カ 亜 科 Cranchiinae サ メ ハ ダ ホ ウ ズ キ イ カ 属 Cranchia ト ウ ガ タ ホ ウ ズ キ イ カ 属 Leachia ホ ウ ズ キ イ カ 属 Liocranchia ク ジ ャ ク イ カ 亜 科 Taoniinae メ ナ ガ イ カ 属 Bathothauma Egea ス カ シ イ カ 属 Galiteuthis ゴ マ フ ホ ウ ズ キ イ カ 属 Helicocranchia Liguriella ホ ホ ホ ウ ズ キ イ カ 属 Megalocranchia ダ イ オ ウ ホ ウ ズ キ イ カ 属 Mesonychoteuthis – ダ イ オ ウ ホ ウ ズ キ イ カ ナ ミ ダ ホ ウ ズ キ イ カ 属 Sandalops ク ジ ャ ク イ カ 属 Taonius サ ヤ ボ ソ イ カ 属 Teuthowenia ウ チ ワ イ カ 科 Cycloteuthidae ト ガ リ ウ チ ワ イ カ 属 Cycloteuthis ウ チ ワ イ カ 属 Discoteuthis ホ タ ル イ カ モ ド キ 科 Enoploteuthidae ナ ン ヨ ウ ホ タ ル イ カ 属 Abralia ニ セ ホ タ ル イ カ 属 Abraliopsis ホ タ ル イ カ モ ド キ 属 Enoploteuthis ホ タ ル イ カ 属 Watasenia – ホ タ ル イ カ テ カ ギ イ カ 科 Gonatidae ド ス イ カ 属 Berryteuthis ニ セ テ カ ギ イ カ 属 Eogonatus タ コ イ カ 属 Gonatopsis テ カ ギ イ カ 属 Gonatus ク ラ ゲ イ カ 科 Histioteuthidae – ク ラ ゲ イ カ オ ナ ガ イ カ 科 Joubiniteuthidae – オ ナ ガ イ カ ウ ロ コ イ カ 科 Lepidoteuthidae – ウ ロ コ イ カ リ コ ト ゥ チ ス 科 Lycoteuthidae ミ ズ ヒ キ イ カ 科 Magnapinnidae ム チ イ カ 科 Mastigoteuthidae ム チ イ カ 属 Mastigoteuthis Idioteuthis ネ オ ト ゥ チ ス 科 Neoteuthidae Alluroteuthis Neoteuthis Nototeuthis ヤ ツ デ イ カ 科 Octopoteuthidae ヤ ツ デ イ カ 属 Octopteuthis ヒ ロ ビ レ イ カ 属 Taningia ア カ イ カ 科 Ommastrephidae マ ツ イ カ 亜 科 Illicinae マ ツ イ カ 属 Illex ア カ イ カ 亜 科 Ommastrtrephinae ア メ リ カ オ オ ア カ イ カ 属 Dosidicus ス ジ イ カ 属 Eucleoteuthis シ ラ ホ シ イ カ 属 Hyaloteuthis ア カ イ カ 属 Ommastrtrephes ヤ セ ト ビ イ カ 属 Ornithoteuthis ト ビ イ カ 属 Sthenoteuthis ス ル メ イ カ 亜 科 Todarodinae ニ セ ス ル メ イ カ 属 Martialia ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド ス ル メ イ カ 属 Nototodarus ス ル メ イ カ 属 Todarodes – ス ル メ イ カ ニ セ マ ツ イ カ 属 Todaropsis ツ メ イ カ 科 Onychoteuthidae ホ ソ ツ メ イ カ 属 Ancistroteuthis ウ デ ナ ガ ニ ュ ウ ド ウ イ カ 属 Kondakovia ニ ュ ウ ド ウ イ カ 属 Moroteuthis Notonykia ホ ン ツ メ イ カ 属 Onychoteuthis Onykia ヤ ワ ラ イ カ 科 Pholidoteuthidae ヤ ワ ラ イ カ 属 Pholidoteuthis Tetronychoteuthis ダ ル マ イ カ 科 Promachoteuthidae – ダ ル マ イ カ ナ ン キ ョ ク イ カ 科 Psychroteuthidae – ナ ン キ ョ ク イ カ マ ダ マ イ カ 科 Pyroteuthidae マ ダ マ イ カ 属 Pterygioteuthis – マ ダ マ イ カ Pyroteuthis ソ デ イ カ 科 Thysanoteuthidae – ソ デ イ カ ワ ル ビ ス ト ゥ チ ス 科 Walvisteuthidae 利 用
科 学
神 経 細 胞 – 巨 大 軸 索 と 呼 ば れ る 普 通 の 生 物 に 比 べ て 極 端 に 太 く 扱 い や す い 神 経 が あ り 、 こ れ を 利 用 し て 神 経 細 胞 や 神 経 線 維 の 仕 組 み や 薬 理 作 用 の 解 明 が 進 ん だ 。 な お こ の 実 験 で 用 い ら れ た の は ヤ リ イ カ で あ っ た 。 ヤ リ イ カ は コ ン ラ ー ト ・ ロ ー レ ン ツ に 「 人 工 飼 育 が 不 可 能 な 唯 一 の 動 物 」 と さ え 呼 ば れ る ほ ど 飼 育 が 難 し い 生 物 で あ っ た が 、 松 本 元 が そ の 飼 育 に 成 功 し た 。 ロ ー レ ン ツ は 実 際 に 水 槽 で 生 き た ヤ リ イ カ を 見 る ま で 、 そ の こ と が 信 じ ら れ な か っ た と い う 。 平 衡 石 – 平 衡 石 と い う 平 衡 感 覚 を つ か さ ど る 組 織 を 持 つ 。 平 衡 石 に は 特 定 の 周 期 で 樹 木 の 年 輪 と 同 じ 様 な 環 状 の 模 様 が 形 成 さ れ る 。 こ れ を 使 い 、 イ カ の 年 齢 や 生 育 環 境 を 知 る こ と が で き る 。 放 射 性 物 質 – 肝 臓 に は 、 108mAg 或 い は 60Co が 蓄 積 さ れ や す く 、 海 洋 の 放 射 性 物 質 に よ る 汚 染 の 状 況 を 知 る こ と が 出 来 る 。 中 央 水 産 研 究 所 で は 、 蓄 積 量 を 継 続 的 に 調 査 し て い る 。 ま た 、 108mAg の 蓄 積 に は 、 分 子 量 70kDaの 蛋 白 質 が 関 与 し て い る 。 工 業
液 晶 – 初 期 は イ カ の 内 臓 か ら 作 ら れ て い た 。 現 在 日 本 で 用 い ら れ て い る も の は ほ と ん ど 化 学 的 に 合 成 さ れ て い る 。 コ ウ イ カ の 骨 ( 甲 骨 ) は 漢 方 薬 と し て 利 用 さ れ る 。 セ ピ ア – 墨 が イ ン ク や 絵 の 具 に 使 わ れ る 。 食 材
単 位 μ g = マ イ ク ロ グ ラ ム ? mg = ミ リ グ ラ ム IU = 国 際 単 位 食 用 に な る 種 類 が 多 く 、 日 本 で は 軟 骨 や ク チ バ シ を 除 く ほ ぼ 全 身 が 食 さ れ る ( ク チ バ シ も 周 囲 の 肉 は 「 と ん び 」 と 呼 ば れ て 珍 味 と さ れ る ) 。 料 理 ・ 加 工 法 も 刺 身 、 焼 き 、 揚 げ 、 カ レ ー や パ ス タ の 具 を 含 め た 煮 物 ・ 炒 め 物 、 塩 辛 、 干 物 な ど 多 彩 で あ る 。 酒 の 肴 と し て も 好 ま れ る 。 イ カ 焼 き は 、 お 祭 り ・ 海 の 家 の 屋 台 の 定 番 と な っ て い る 他 、 イ カ そ う め ん ・ イ カ め し な ど が 収 穫 量 の 多 い 地 域 の 特 産 品 と な っ て い る 。 長 野 県 で は 、 古 く か ら 保 存 食 と し て 用 い ら れ て い た 塩 い か ( 茹 で た イ カ の 腹 に 、 ゲ ソ と 共 に 粗 塩 を 詰 め た も の ) が 、 現 在 で も 食 べ ら れ て い て 学 校 給 食 で も 供 さ れ る 。 干 し た イ カ は 出 汁 取 り 用 と し て 東 ア ジ ア ・ 東 南 ア ジ ア 全 域 で 好 ま れ る 。 し か し 、 中 に は ダ イ オ ウ イ カ の よ う に 食 用 に は 適 さ な い 種 も 存 在 す る 。
日 本 は 世 界 第 一 の イ カ 消 費 国 で あ り 、 そ の 消 費 量 は 世 界 の 年 間 漁 獲 量 の ほ ぼ 2分 の 1( 2004年 現 在 約 68万 ト ン ) と も 言 わ れ て い る 。 ま た 、 イ カ の 一 種 で あ る ス ル メ イ カ は 、 日 本 で 最 も 多 く 消 費 さ れ る 魚 介 類 で あ る 。 他 に ギ リ シ ア な ど 正 教 徒 が 多 い 東 地 中 海 地 方 で は 、 斎 の た め イ カ 料 理 が よ く 食 さ れ る 。 ス ペ イ ン や イ タ リ ア な ど 地 中 海 の 国 で も 常 食 さ れ る 。 逆 に ユ ダ ヤ 教 で は 鱗 が な い 海 生 動 物 は カ シ ュ ル ー ト で な い た め イ カ を 食 べ る こ と は 禁 じ ら れ 、 欧 米 諸 国 で も タ コ と 同 様 不 吉 な 生 き 物 と さ れ 、 イ カ を 食 べ な い 地 域 は 多 い 。
栄 養 的 に は 、 ビ タ ミ ン E・ タ ウ リ ン が 多 い 他 、 亜 鉛 ・ DHA・ EPAも 豊 富 で あ る 。
イ カ は 消 化 し に く く 、 胃 も た れ の 原 因 と 思 わ れ が ち だ が 、 消 化 率 は 魚 類 と 大 差 な い 。
イ カ は ア ニ サ キ ス 寄 生 虫 の 宿 主 で あ る 。 食 材 と し て 用 い る 際 は 、 加 熱 ま た は -20度 以 下 の 環 境 で 24時 間 以 上 冷 凍 す る の が 望 ま し い 。 生 食 す る 場 合 は 、 目 視 で 確 認 し 、 か つ 刃 物 で 切 れ 目 を 入 れ て 提 供 す る 。 醤 油 、 酢 、 わ さ び で は 死 滅 し な い 。 内 臓 は 生 食 し て は な ら な い 。
ス ル メ ( 縁 起 か ら 「 当 た り 目 」 と も ) 丸 干 し 、 燻 製 イ カ 焼 き ( 焼 き イ カ ・ イ カ の 姿 焼 き ・ ポ ン ポ ン 焼 き ) 刺 身 ( イ カ の 活 造 り ・ イ カ 刺 し ・ イ カ そ う め ん ) 寿 司 イ カ 徳 利 煮 物 天 ぷ ら か ら 揚 げ イ カ フ ラ イ ( イ カ リ ン グ ) イ カ 飯 塩 い か 塩 辛 沖 漬 け イ カ ト ン ビ ( カ ラ ス ・ ト ン ビ ) イ カ 墨 汁 ( シ ロ カ 汁 ) イ カ ゴ ロ ( 内 臓 ) の ル イ ベ の し い か さ き い か 他 、 揚 げ か ま ぼ こ の 類 な ど 様 々 な 揚 げ 物 の 具 と し て 使 用 さ れ る 。
屋 台 の イ カ 焼 き
イ カ そ う め ん
食 用 に す る 際 に は 10本 の 腕 全 て を 日 本 で は 下 足 ( げ そ ) と 呼 ぶ 。 主 な イ カ ゲ ソ 料 理 と し て は 、 天 ぷ ら ・ か ら 揚 げ ・ イ カ 天 ( す り 身 の て ん ぷ ら ) ・ 塩 辛 が あ る 。
パ ス タ の ソ ー ス に 使 っ た イ カ ス ミ ス パ ゲ ッ テ ィ や 、 パ エ リ ア ( ア ロ ス ・ ネ グ ロ 「 Arros negre」 ) に 混 ぜ る な ど し て 使 わ れ る 。
中 腸 腺 は イ カ ゴ ロ と 呼 ば れ 、 イ カ 塩 辛 の 特 徴 的 な 味 を 構 成 す る 。 ル イ ベ と し て 食 べ ら れ る こ と も あ る 。 加 熱 す る と カ ニ の 中 腸 腺 で あ る カ ニ ミ ソ の よ う な 味 と な る 。 し か し イ カ 加 工 時 の 発 生 量 に 対 し て 需 要 は 少 な く 、 廃 棄 物 と し て 処 理 さ れ る も の が 多 い 。 他 の 生 物 の 中 腸 腺 と 同 様 に カ ド ミ ウ ム の 含 有 濃 度 が 比 較 的 高 く 、 通 常 食 す る 量 で は 健 康 に 影 響 は な い が 、 廃 棄 物 と し て 大 量 に 処 理 し た り 、 飼 料 と し て 家 畜 類 の 主 食 に 用 い る 場 合 は 問 題 と な る 。
観 賞 用
イ カ は 魚 類 な ど よ り 飼 育 が 難 し い た め 、 一 般 的 な 趣 味 と は な り え て い な い が 、 一 部 の 水 族 館 で は 展 示 が 行 わ れ て い る 。
ホ タ ル イ カ の 群 遊 海 面 が あ る 富 山 県 で は 、 ホ タ ル イ カ 漁 が 観 光 資 源 と し て 生 か さ れ て い る 。 漁 期 に は 、 青 白 く 光 る ホ タ ル イ カ が 漁 獲 さ れ る 様 子 を 間 近 に 見 ら れ る 他 、 滑 川 市 の 博 物 館 「 ほ た る い か ミ ュ ー ジ ア ム 」 や 魚 津 水 族 館 で 捕 獲 個 体 が 展 示 さ れ る 。 ま た 安 価 な こ と か ら 水 族 館 で 他 の 魚 や 海 獣 の 餌 と し て 広 く 用 い ら れ る 。
漁 業 ・ 水 産
漁 法 と し て は 、 イ カ 釣 り 漁 船 に よ る も の が あ り 、 集 魚 灯 に よ っ て 集 ま っ た ( 一 般 的 に は イ カ は 光 を 求 め て 集 ま る 習 性 が あ る と さ れ る が 、 本 来 夜 行 性 で あ る た め 、 む し ろ 集 魚 灯 の 強 い 光 を 避 け て 船 の 陰 に 集 ま っ て い る だ け と い う 説 も あ る 。 ) イ カ を 自 動 イ カ 釣 り 機 で 釣 り 上 げ る 。 日 本 に お け る シ ー ズ ン は イ カ の 種 類 に よ り 異 な る 。
日 本 の 陸 揚 げ 漁 港
文 化
語 源 な ど
「 い か 」 の 語 源 に つ い て は 、 い か め し い 形 に 由 来 す る と の 説 な ど が あ る が 、 は っ き り と し て い な い 。 漢 字 「 烏 賊 」 の 由 来 は 、 海 に 飛 び 込 ん で イ カ を 食 べ よ う と し た カ ラ ス を イ カ の 方 が 巻 き つ い て 食 べ て し ま っ た と の 故 事 に 由 来 す る と の 説 や 黒 い 墨 を 吐 き 出 す こ と か ら 黒 を 意 味 す る 「 烏 」 の 賊 と い う 字 が あ て ら れ た と の 説 な ど 諸 説 が あ る 。
イ カ の 数 え 方 は 状 態 に よ っ て 異 な る 。 生 き て い る 時 は 匹 だ が 、 水 揚 げ さ れ る と 杯 、 干 す と 枚 で あ る 。
水 揚 げ 漁 港 に お け る イ カ 食 振 興
北 海 道 函 館 市 で は ス ル メ イ カ を 市 の 魚 に 指 定 し て い る 。 イ カ を 捩 っ た 名 称 の 北 海 道 初 の 乗 車 カ ー ド 「 イ カ す カ ー ド ( 函 館 市 企 業 局 交 通 部 ) 」 を 発 売 し て い る ほ か 、 架 空 キ ャ ラ ク タ ー 「 イ カ ー ル 星 人 」 を 使 っ た 観 光 客 誘 致 を 図 っ て い る 。 函 館 港 ま つ り で は 「 い か 踊 り 」 が 踊 ら れ る 。 青 森 県 八 戸 市 は 遠 洋 漁 業 を 含 め た イ カ の 水 揚 げ 量 が 日 本 一 で 、 「 イ カ の 街 は ち の へ 」 を 宣 言 し て い る 。 イ カ の 足 の 数 か ら 毎 月 10日 を 「 イ カ の 日 」 、 市 名 を か け て 8月 10日 を 「 八 戸 イ カ の 日 」 と し て い る 。 唐 津 市 呼 子 町 の 観 光 協 会 で は 2007年 か ら 2014年 ま で 、 イ カ の 生 態 ・ 産 業 を は じ め と し た 食 に 関 す る 問 題 や 自 然 ・ 歴 史 ・ 文 化 等 に つ い て 「 唐 津 ・ 呼 子 イ カ 検 定 」 を 実 施 し て い た 。 合 格 者 は 呼 子 朝 市 通 り に あ る モ ニ ュ メ ン ト に 名 前 が 掲 示 さ れ て 栄 誉 が 称 え ら れ た 。 慣 用 句 ・ 比 喩
イ カ を 決 め る – 大 相 撲 の 隠 語 で 、 勝 負 事 や 賭 け 事 に 勝 っ た ま ま 勝 ち 逃 げ す る こ と を 意 味 す る 。 イ カ が ス ミ を 吐 い て 姿 を く ら ま す こ と に 由 来 す る シ ャ レ 言 葉 で あ る 。 大 相 撲 の 世 界 に は 、 こ の よ う な シ ャ レ 言 葉 が 多 く 、 「 し か を き め る 」 な ど の 隠 語 も あ る 。 地 口 に 「 そ う は い か の 金 玉 」 と い う フ レ ー ズ が あ る ( 林 家 木 久 扇 は 「 そ う は い か な い い か の き ん た … 」 と 言 う ) 。 関 西 や 新 潟 県 の 一 部 な ど で は 凧 を 「 イ カ 」 と 呼 ぶ 方 言 が あ る 。 一 部 ネ ッ ト 上 で は 、 腹 筋 が 弱 く て 胃 下 垂 の 状 態 に な っ て い る 幼 児 の お 腹 の こ と を 、 凹 凸 の 無 い 体 型 と 相 ま っ た 身 体 の シ ル エ ッ ト が イ カ の 外 套 膜 を 想 起 さ せ る 事 か ら 、 胃 下 垂 ( い か す い ) と イ カ を か け て 、 「 イ カ 腹 」 と 呼 ば れ て い る 。 ※ 参照元:https://ja.wikipedia.org
/英語/娘/レシピ/焼き/大根/の塩辛/釣り/逃走中/スミ/捌き方/漢字/寄生虫/臭い/刺身/釣り仕掛け/カロリー/アニサキス/ウィジェット/煮付け/沖漬け/釣り時期/里芋/旬/不漁/一夜干し/アレルギー/数え方/天ぷら/パスタ/焼きそば/炒め/速報/足/下処理/炒め物/明太/釣り方/キャベツ/活き造り/スプラトゥーン/肝/メーカー/飯/タンパク質/団子/マリネ/飛行機/ダイエット/丼/処理/顔文字/卵/ブロッコリー/軟骨/糖質/呼子/炊き込みご飯/心臓/フリッター/目/仕掛け/バター醤油/大根圧力鍋/わた/甲殻類/踊り食い/漁/唐揚げ/絵文字/内臓/解凍/スッテ/飼育/調理/プリン体/中国語/フランス語/バター焼き/エンペラ/タコ/食べ過ぎ/食中毒/切り方/姿焼き/人気レシピ/寿司/トマト/育て/アヒージョ/サラダ/aa/釣りエサ/タウリン/トマトパスタ/駄菓子/つまみ/漫画/丸焼き/セロリ/ホイル焼き/ウキ釣り/養殖/知能/大根里芋/ギャフ/皮むき/絵/寿命/折り紙/お菓子/フライ/ぬいぐるみ/単位/消化/生態/釣り関東/文字/杯/夢占い/焼き方/鍋/刺身カロリー/漁獲量/フェス/宇宙人/図鑑/福岡/韓国語/季節/漬け/チンゲン菜/猫/カレー/バター炒め/照り焼き/レシピ簡単/通販/部位/高騰/効能/専門店/餌/成分/珍味/犬/白菜/痛風/お弁当/マヨネーズ/夜釣り/頭/中華/腹痛/キムチ/ほうれん草/ガール/キャラクター/パスタトマト/おかず/ペペロンチーノ/はらわた/丸干し/泳ぎ方/高い/冷凍刺身/ルアー/鮮度/漁船/レンジ/見分け方/酢の物/捕食/ネギ/佐賀/博多/名前/持ち帰り方法/アイコン/スペイン語/赤ちゃん/太る/柔らかく/構造/味噌/食べ方/野菜炒め/ラーメン/何類/函館/産地/美味しい/ゴロ/帽子/スマホケース/ヤエン/パスタ和風/分類/歯/下痢/