異世界食堂について調べてみた件

異世界食堂』(いせかいしょくどう)は、犬塚惇平による日本のライトノベル。2013年1月4日より小説投稿サイト『小説家になろう』で連載されている。2015年春頃まではほぼ毎週1話ずつ新作が公開され、その後は不定期に新作が公開されている。

2015年3月よりヒーロー文庫(主婦の友社)から書籍化されている。書籍版はエナミカツミがイラストを担当し、『小説家になろう』版(以下、Web版)に加筆修正などの手が加えられたものとなっている。

『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2016年23号(2016年11月18日発売)から九月タカアキ作画による漫画版の連載が始まり、2017年7月より9月までSILVER LINK.制作によるテレビアニメが放送された。

作風

普段は普通の洋食屋だが、土曜日にだけ異世界とつながる不思議な洋食屋「洋食のねこや」を舞台に、そこで出される料理を軸として、訪れる異世界の客たちと彼らの住む世界と交流を描く物語。

基本的には1話完結の話が連なり、各話でスポットライトの当たる登場人物が異なり(グランドホテル方式)、作品全体としての主役やヒロインは存在しない。そのため、他の話で主役だった人物が脇役や関連人物として登場することもあれば、その逆に以前の話で存在が仄めかされていた人物が主役となる話もある。

基本的に現代の店主の時代に起きた出来事が描かれるが、過去にさかのぼって先代の時代の話が描かれることもあり、先代の頃からの常連本人やその関係者が現代の話に出てくることも多い。

客たちはすべて同一の「異世界」の住人であるため、客同士が「ねこや」での出会いを通じて自分たちの世界で新たな関係を築いていったり、異世界での事象がさまざまな客の視点から語られることで徐々に全貌を表していったりする演出が随所に用いられており、各話は独立したものとなっているが、個々の話がゆるやかにリンクしていくように物語が紡がれている。

基本的に作品本編のみで楽しめるように書かれているが、作品中で語られない設定(裏設定)があることが多く、Web版の新しい話が発表されるたび、著者が感想掲示板への読者の投稿に答えていた。

著者によれば、本作品のプロトタイプは食堂ではなく異世界(現代日本)のアイテム(商品)を売る道具屋(雑貨屋)というもので、連載を始めてからも「異世界食堂は実は『不思議な道具屋』モノを意識して書いてます。」と何度か述べている。

あらすじ

とある街、オフィス街に近い商店街の一角にある洋食屋「洋食のねこや」は、平日は普通の食堂であるが、土曜日だけは扉が異世界につながる不思議な店だった。土曜日になると異世界の各所からさまざまな人々が食事を求めて来訪し、彼らからいつしか「異世界食堂」と呼ばれるようになった「ねこや」を舞台に、時には店員と客、時には客同士の群像劇を描く。

登場人物

店員・関係者

常連客とその関係者

「ねこや」では、常連客は自らのお気に入りのメニューの名前で呼ばれるのが伝統になっている。

四英雄

七色の覇王

北の大陸(東大陸と西大陸)と南の大陸で呼び名が異なるほか、作品中で、6柱の竜ら当事者が語る実態、北の大陸での信仰上の神としての位置づけ、南の大陸での信仰上の神としての位置づけはそれぞれ違いを含んでいるので、やや注意を要する。

歴史上の人物

歴史上の登場人物で、「ねこや」の常連客たちと直接的な関係が特にない人物。

設定

ねこや

  • 異世界に扉が現れるのは「ドヨウの日」(土曜日)だけだが、異世界の住人が「ねこや」から退店する時は、土曜日以外であっても扉は異世界に通じる。
  • 異なる場所から「ねこや」を訪れた者同士が連れ立って同時に退店した場合でも、それぞれが入ってきた時の扉の場所に戻り、店を経由して別の場所に移動するという使い方はできない。物についてはその限りではなく、サラが「ねこや」でジュニアから渡された手帳を持ち出したりしている。
  • 作品中では触れられていないが、店主が異世界に行くことはできず、店主が扉から出た場合は単に店の外に出ることになる。
  • 異世界

    言語は「東大陸語」が広く使われており、「ねこや」の特別営業用のメニューも東大陸語で書かれている。西大陸、南大陸でもそれぞれ別の言語が使われていて、エルフやドワーフも独自の文字を持つ。「東大陸語」は元々はエルフが使っていた言語から発生した言語だと考えられている。アニメ版では、東大陸語は片仮名を左に90度回転させたような形をした文字をしていて、日本語として読むことができる。

    「ねこや」では、会話は扉についている魔法の鈴によって意思疎通されるため、異世界の言葉がわからない店主でも問題なく接客することができる。メニューは、料理はアルトリウス(ロースカツ)が、デザートはヴィクトリア(プリンアラモード)が書いており、メニューに料理が追加される時は実際に食べて説明を書き加えている。

    東大陸、西大陸、南大陸の3つが存在し、東西の大陸の間は大陸海と呼ばれる海で隔てられている。東西大陸の南には竜神海(南大陸では青き神の海)と呼ばれる海が広がっている。

    本作の異世界では、エルフ、ドワーフなど、20世紀の『指輪物語』以降のファンタジー作品で定着している定番に概ね準拠した種族が登場している。そのため、食事や作品世界での立ち位置に関わる部分以外では、各種族の特徴(外見など)について暗黙の了解として作品中での説明は少なめになっている。「種族」とは異なるが、6柱の竜の「眷属」についても、便宜上、この項目で説明している。

    用語

    書誌情報

    小説

  • エナミカツミがイラストを担当し、表紙絵、口絵、挿絵を作画。
  • 各話で加筆修正がされているほか、巻頭のプロローグ、巻末の特別編の追加が、既刊の全巻で行われている。
  • 設定変更としては、登場人物の『黒』(クロ)の設定が変更されている以外は、大きな変更はされていない。他に、作品中の一部の固有名詞の変更など、内容に影響しない変更が数点ある。
  • 第1巻(全20話)と第2巻(全20話)は『小説家になろう』で最初に発表された40話分が発表順のままで収録されている。第3巻と第4巻では、各話の収録順はWeb版の発表順から一部変更されており、(既刊分の続きにあたる話以外に)未収録の話が数点存在する。
  • Web版で「ステーキ」の題名で発表された話が「トーフステーキ」に、「ナットウスパ」の題名で発表された話が「納豆スパ」に、それぞれ改題されている。
  • Web版で「~ふたたび」という題名だったものは全て、書籍版では「~再び」という題名に改められている。
  • 漫画

    九月タカアキの作画で『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)2016年23号(2016年11月18日発売)より連載中。原作者の犬塚惇平及び、キャラクター原案としてエナミカツミが著者名に併記されている。アレッタの登場が原作よりも早められており、第1話(実質的には第2話)から登場している。

    テレビアニメ

    2017年7月より9月までテレビ東京、BSジャパンほかにて放送された。

    ソニー・インタラクティブエンタテインメントが公表する、2017年7月期のトルネ番付においてアニメ部門1位を獲得した。またNTTドコモのdアニメストアが実施した「2017夏アニメ人気投票」でも1位を獲得している。

    スタッフ

  • 原作 – 犬塚惇平
  • 原作イラスト – エナミカツミ
  • 監督・シリーズ構成・脚本 – 神保昌登
  • キャラクターデザイン – 佐野隆雄、佐野恵一
  • プロップデザイン – 森木靖泰
  • 美術監督 – 片平真司
  • 色彩設計 – 水本志保
  • 撮影監督 – 佐藤敦
  • 編集 – 近藤勇二
  • 音響監督 – 土屋雅紀
  • 音楽 – 辻林美穂、TOMISIRO(フランス語版)
  • 音楽制作 – フライングドッグ
  • 音楽プロデューサー – 福田正夫、佐藤正和
  • プロデューサー – 黒須信彦、伊平崇耶、田中宏幸、加藤隆志、高原秀樹、山内未來、福田正夫、石橋諒一
  • アニメーション制作プロデューサー – 田部谷昌宏、鬼塚康介
  • アニメーション制作 – SILVER LINK.
  • 製作 – 「異世界食堂」製作委員会
  • 主題歌

    各話リスト

    放送局

  • dTV
  • dアニメストア
  • あにてれ
  • PlayStation Video
  • ひかりTV
  • 楽天ショウタイム
  • DMM.com
  • GYAO!
  • GYAO!ストア
  • ビデオマーケット
  • ニコニコチャンネル
  • J:COMオンデマンド
  • ビデオパス
  • BD / DVD

    Webラジオ

    ラジオ「異世界食堂」』は、2017年7月8日から10月28日まで音泉にて隔週土曜に配信された番組。パーソナリティはアレッタ役の上坂すみれとサラ役の安野希世乃。

    ※ 参照元:https://ja.wikipedia.org