時刻表について調べてみた件

時刻表(じこくひょう)とは鉄道・路線バス・航空路線・定期航路など公共交通機関の運転時刻をまとめた表、およびその表を多数掲載した冊子などのことである。

概要

時刻表には一般に公共交通機関の運行系統上のある一地点(駅、バス停、港、空港)における発着便(列車、バス便、船便、航空便)の出発時刻を時系列的にまとめたものと、運行系統全体における各運行便の出発地・中継地・到着地となる各地点(各駅、各バス停、各港、各空港)の発着・通過時刻を図表に網羅的にまとめたものとがある。

前者は運行系統上の一地点を基準として運行便の発着時刻を示すものであり、主に各駅、各バス停、各フェリー乗り場などで掲示される。一般に上から下に向けて一時間ごとに区切られ、各時間帯の発着便が記載されており、発着の早い順に左から時分を表す数字が配列される(分の数字のみの2ケタ表示のものも多い)。行先については、行先ごとに欄を分けるか、一欄にまとめて添え字で区別して表示される。平日と土日祝日とでは運行形態が異なる場合には別枠あるいは別紙に区別されていることもある。列車時刻表の場合、列車種別(特急・快速・急行・準急・各停等)は色文字や背景色あるいは記号で区別される。また、発車番線、車両数、列車扉数(ドア数)、終電が付記されていることもある。大都市中心部のバス停に掲示されるバス時刻表では、便数が多いため、具体的な数字を入れず一定の時間帯につき「3?5分間隔で運行」などとまとめて記載されていることもある。また、一部の終着駅や拠点駅では、列車の到着時刻を明記した時刻表を掲示しているところもある。

後者は各運行便の各地点における発着時刻を図表にしたもので、複数の路線を一覧表や冊子にまとめたものであることが多い。列車時刻表の場合、各列車ごとに左から右に向かって縦方向に帯状に区分けされており、表の上部に列車番号・列車種別(特急・快速・各停等)・列車名・車両数(編成)・始発駅入線時刻・始発駅発車番線などが記載され、表の下部に各駅における列車の出発時刻(到着時刻)が上から下に向かって記載されている。通過地には縦方向に矢印あるいは二重線が引かれており数字は記載されていない。各駅には始発駅からのキロ数が記載され、時刻表によっては乗換案内や周辺案内(山、トンネル、城、湖など)を載せているものもある。バス時刻表も列車時刻表のように各便ごとに縦方向に帯状に区分けされていることもあるが、各便ごとに上から下に向かって横方向に帯状に区分けされていることもあり各バス停での通過時刻が左から右へ記載されていることもある。また、バス時刻表の場合には経由地、運休日などが付記される。

現在、スマートフォンで時刻表や乗換案内が簡単に検索できる他、鉄道・航空・船舶・バス会社は自社のホームページや携帯サイトで時刻表や運賃表を公開しており、冊子タイプの時刻表は大幅に減少しつつある。しかし近鉄・京阪・京成・名鉄・西鉄などの時刻表は旅行ガイド・航空や他社線接続の資料としての価値もあり、各鉄道会社の売店などで根強く売られている。また、一部の事業者や駅では小さな紙に印刷した携帯型発車時刻表や、壁貼り用の比較的大きな時刻表を配布している。壁貼り時刻表は自治体や商工会など、交通事業者以外の者が作成することもあり、新聞の折り込みなどで配布されることもある。

日本では時刻表に示された事実の列記だけでは創作性がなく著作権が認められないとするのが定説であるが、2001年の文化審議会著作権分科会国際小委員会では1990年代に関係業界から時刻表の一部分だけをとりあげ売られるのは困るという要望があったため、著作物ではないが保護する方向が検討された。

日本における変遷

駅における列車の出発時刻を時系列的にまとめた形式の時刻表は1872年(明治5年)10月(旧暦9月)、新橋・横浜間に日本初の鉄道が開業したときから存在しており、当時の錦絵の片隅に描かれている。その当時は時刻を表すのに「時」ではなく「字」を使用していた。 明治5年11月9日、太政官布告第337号により明治改暦と時法の改定が発布され、翌明治6年1月1日から時法が定時法となり、「字」は「時」に改めることとなった。運行系統全体における発着時刻を図表に網羅的にまとめた形式の時刻表は、1872年6月(旧暦5月)、品川・横浜間の仮開業のときから存在していたが、1874年(明治7年)5月に鉄道寮が配布したものでは、「時」の表記が用いられている。

日本で最初の月刊時刻表は、1894年(明治27年)10月5日に庚寅新誌社(こういんしんししゃ・創業した1890年が干支の庚寅であった事にちなむ)が刊行した『汽車汽船旅行案内』である。この時刻表は福澤諭吉がイギリスの時刻表を元にし編纂させ、手塚猛昌が発行したものである。その後、この10月5日は「時刻表記念日」となっている。

なお『汽車汽船旅行案内』などといった時刻表は右開きで漢数字による縦書き表示であったが、1925年(大正14年)4月に創刊された『汽車時間表』(現在の『JTB時刻表』)は欧米に倣って現在とほぼ同じ左開き・アラビア数字・記号使用表記を採用した。その他の時刻表は在来の表記法をその後も使用し続けたが、太平洋戦争後はすべてこの表記法となった。

1987年(昭和62年)3月号まではJTB(現・JTBパブリッシング)の『時刻表』が国鉄監修として発行されていたが、5月号より弘済出版社(現・交通新聞社)の『時刻表』がJR各社の編集する『JR時刻表』として発行されている。なお、4月号については旧国鉄が編集し弘済出版社に発行をゆだねた形となっている(『JNR編集時刻表』)。

沿革

  • 1872年
  • 6月9日(旧暦5月4日)6月12日(旧暦5月7日)に品川駅 – 横浜駅(現・桜木町駅)間が仮開業するのに先立ち、工部省鉄道寮が駅構内などに『鉄道列車出発時刻及賃金表』を貼り出す。
  • 10月14日(旧暦9月12日)新橋駅(後の汐留貨物駅) – 横浜駅間が正式開業(日本初の本格開業)。翌日、旅客営業開始と共に時刻表・賃金表が横浜活版社から発売された(日本初の市販時刻表)。
  • 1883年7月26日、官報に日本鉄道「上野熊谷間汽車時刻表」が掲載される。時刻表が官報に掲載された最初の事例。
  • 1889年
  • 2月4日 官報に「全国鉄道発車時刻表」を掲載開始。
  • 7月1日に東海道本線(東京 – 神戸)が全通するが、同年5月現存最古の冊子型の時刻表『改正鉄道便覧』が静岡の文正堂から発行された。
  • 10月31日 官報付録に「全国汽車発著時刻賃金及哩数表」掲載。1892年11月24日以降、1900年まで毎月1回月末近くに掲載される。
  • 1894年10月5日 日本初の定期・月刊時刻表『汽車汽船旅行案内』が庚寅新誌社から刊行される。
  • この後、他の会社(駸々堂・1897年など)からも続々と時刻表が販売されるようになり激しい競争が起こることとなった。
  • 1901年6月 鉄道記録として高評価の『鉄道時報』を発行していた帝国鉄道協会(現・日本交通協会)系列の交益社から『最新時間表旅行あんない』が創刊され、時刻表市場に参入。鉄道局が編集し、事実上「公認」の時刻表となった(1908年に『鉄道船舶旅行案内』へ改題)。
  • 1903年6月 庚寅新誌社の時刻表『汽車汽船旅行案内』に掲載されていた『旅行案内』を別冊にして独立。『汽車汽船旅行案内』か『旅行案内』のどちらかを購入した者に、もう片方をおまけとしてつけた。
  • 1907年6月 当時日本最大の出版社であった博文館が『鉄道汽船旅行案内』を発行、時刻表市場に参入。
  • 時刻表競争はこの頃ピークに達した。
  • 1910年 鉄道院が業務用として『汽車時刻表』を発行。1912年6月には『列車時刻表』を発行、翌年から改正ごとに発行、1923年からは毎月発行した。
  • 1915年1月 競争の激しさを憂慮した当時の国有鉄道を運営していた鉄道院が斡旋に入り庚寅新誌社・交益社・博文館の3社が合同して旅行案内社を創立、『汽車汽船旅行案内』『鉄道船舶旅行案内』『鉄道汽船旅行案内』の3誌は合同し鉄道院公認の時刻表である『公認汽車汽船旅行案内』となった。杉浦非水がデザインした表紙には合併前の3社を象徴する3本の松の絵が描かれ、『三本松の時刻表』と呼ばれた。この時刻表は太平洋戦争中まで刊行された。また、同社は1917年に小型版として『ポケット汽車汽船旅行案内』を創刊し、こちらも表紙には三本松が描かれ、1943年1月号まで刊行された。
  • 1925年4月 日本旅行文化協会(日本交通公社→ジェイティービー(JTB)の前身)から業務用『列車時刻表』を翻刻した『汽車時間表』が創刊された。『公認汽車汽船旅行案内』にかわる国有鉄道公認の時刻表となり、『公認汽車汽船旅行案内』は『汽車汽船旅行案内』に改題。これが現在の『JTB時刻表』の前身である。
  • 1930年 4月1日から鉄道などの運輸営業にメートル法が施行されるのに伴い、各時刻表も哩(マイル)表記から粁(キロメートル)表記へ改められている。
  • 1939年 『汽車時間表』が4月号から『時間表』に改題。
  • 1942年 『時間表』が11月号から『時刻表』に改題。なおこの時までは南満州鉄道を除いて日本の鉄道時刻は「午前・午後」を使って識別する「12時間制」がとられていたが軍事上の都合から10月11日に「24時間制」が施行されるのに伴い、同月号から「24時間制」表記に改められている。
  • 1943 – 1944年 『汽車汽船旅行案内』など、『時刻表』以外の時刻表はすべて廃刊となる。
  • この頃は用紙難であり時刻表は部数も減り不定期刊行となるなど、受難の時代が続いた。『時刻表』も1943年11月号をもって月刊発行は休止され、以降は紙1枚の『地方版』のようなものが多数刊行された。
  • 1946 – 1950年 交通案内社、日本研究社、鉄道弘済会などが時間表の販売を開始(主にポケット版)。
  • 1958年3月1日 鉄道弘済会門司支部出版部を改組して弘済出版社を設立。鉄道弘済会が発行していた『中国九州編時間表』(現『九州時刻表』)及び『全国時間表』(現『全国版コンパス時刻表』の発行を引き継いだ。
  • 1963年5月 弘済出版社から、現在の『JR時刻表』の前身にあたる『全国観光時間表』が創刊される。10月号から『観光時間表』と改題。
  • 1964年10月 『観光時間表』が『大時刻表』に改題。
  • 1967年10月 日本交通公社の『時刻表』が創刊500号を迎え、この時現在の『(JTB)時刻表』の大きさ(B5判)となった。
  • 1968年3月 『大時刻表』が『ダイヤエース時刻表』に改題。
  • 1975年3月 『ダイヤエース時刻表』がA4判に拡大され、再び『大時刻表』に改題。
  • 1987年
  • 4月
  • 『北海道ダイヤ』(北海道ジェイ・アールエージェンシー発行)創刊。
  • 日本交通公社の『時刻表』にかわり、弘済出版社発行の『大時刻表』がこの年4月発足したJR各社公式の時刻表となる。この月の号はJRに承継された国鉄が編集したので、国鉄の英字略称を冠した『JNR編集時刻表』となった。また、サイズもこのときA4判からB5判に改められている。
  • 5月 『JNR編集時刻表』が『JR編集時刻表』となる。
  • 1988年
  • 5月 『JR編集時刻表』が『JR時刻表』に改題。
  • 8月 『JR時刻表』の本文が黒と赤の二色刷りとなる。
  • 2004年
  • 1月 長い歴史を持った、交通案内社の時刻表である『日本時刻表』・『ポケット全国時刻表』が廃刊。全国版時刻表の発行会社はJTB(現・JTBパブリッシング)と交通新聞社のみとなる。
  • 4月 『北海道ダイヤ』廃刊。
  • 2005年12月 『JTB私鉄時刻表』創刊。
  • 2009年5月 『JTB時刻表』が前身である1925年創刊『汽車時間表』から通算して1000号目の発行を迎えた。
  • エピソード

    日本の冊子型鉄道時刻表

    冊子体の『時刻表』ではJR線や私鉄の列車の運転時刻を中心に各種の交通機関の運転時刻を掲載している。また、JR以外の鉄道会社が自社のダイヤ改正などで発行する場合もある。その場合、必ずしも月刊ではなく不定期刊行物となる。

    なお、貨物列車のみを扱った『JR貨物時刻表』(鉄道貨物協会発行)もある。これは主に荷主向けであり同様のものとしてかつて発行された時刻表の内、創刊号や重要なダイヤ改正があった年月などいくつか意義あるものをまとめた『復刻版時刻表』もJTBなどいくつかの会社から販売されている。

    また、駅などで折りたたみ式や一枚ものの時刻表として無料で配布されているものもある。これには、その駅に発着する列車の時刻を記載した時刻表や冊子でJR東海が発行している東海道・山陽新幹線時刻表(2006年10月発行分以降。2006年7月発行分までは折りたたみ式)、冊子でJR西日本が発行している東海道・山陽・九州新幹線時刻表(九州新幹線(鹿児島ルート)が全線開業した2011年3月12日発行扱い分以降。2008年3月改正から2011年2月発行分までは東海道・山陽新幹線時刻表、2008年3月改正発行以前は山陽・東海道新幹線時刻表。JR西日本発足当初からしばらくは折りたたみ式)などがある。また、JR各支社では駅、旅行センターでの無料配布の冊子時刻表や駅売店(キヨスク)で売られている冊子時刻表がある。

    以下、価格は特記あるものを除き、2014年4月現在のもの。また、休廃刊となったものは最終号のもの。税別表記しかないものはその旨表記して税別価格を示す。

    全国版

    全国版時刻表はJTBパブリッシング(旧・JTB)と交通新聞社の2社から発行されている。この他に、かつては交通案内社などからも発行されていたが現在は廃刊となっている。

    発売日は通常前月20日前後だが、季節の変わり目は臨時列車を収録するため前月25日となることが多い(日曜日に重なる場合などに1日ずれることもある)。

    また、ダイヤ改正の場合は変則的な発売体制が取られることがある。1988年から1993年まではJR各社のダイヤ改正が3月中旬に一斉に行われていたので3月号の発売を2月10日頃に早め、改正後の時刻を収録していた。その後は発売日を変更せずに、ダイヤ改正の2 – 1ヶ月前に発売される号で特急など指定席のある列車の時刻(指定券1か月前発売対応のため)を、そして改正直前号で全列車の時刻を掲載することが原則となった。最近は時刻表の発売が改正数日前となることもある(近年では2006年と2007年が3月18日の改正に対し、改正版時刻表発売が同月13日頃となった例がある。また、2016年は3月26日改正に対して19日発売予定)がJR各社では冊子の時刻表の発売をダイヤの公式発表と捉えているため、時刻表発売前に他の媒体(電話・ウェブサイト等)で調べようとしても情報が得られないことが多い。

    線区によっては、片乗り入れの路線(正規の区間を越えて、何駅か先の駅まで当該路線の列車として別路線を運転する路線)では所属路線のページのみにダイヤを書き乗り入れ先路線のページでは省略している。

  • 例えば、新潟 – 新津間(信越本線)は磐越西線の列車も乗り入れるが小型時刻表では信越本線のページの新潟 – 新津間の欄には磐越西線の車両のダイヤは書かれておらず、あくまで磐越西線のページの新潟 – 新津間の欄のみに書かれている(乗り入れしていることを知らないために信越本線のページだけ見た場合、新潟 – 新津間の本数が少なく見えてしまう)。
  • ただし、末端区間ではない場合で、通常の乗り入れ区間を越えて運転する列車については分岐駅から全駅の時刻を掲載する場合がある(例:水戸線は水戸・勝田発着の列車については小型時刻表では水戸線のページのみ掲載しているが、高萩・いわき駅発着となる列車は常磐線のページでも友部駅から時刻を掲載している)。
  • これは、主に小型時刻表で取られる形態であるが、大型時刻表でもこれに準じた形態となる路線もある。

  • 例えば、東北本線の黒磯駅 – 仙台駅のページでは、岩沼駅 – 仙台駅間に乗り入れる常磐線の普通列車は掲載している(小型では利府支線が同一表掲載の松島・利府発着列車を除き省略)一方、安積永盛駅 – 郡山駅間(一駅)に乗り入れる水郡線の列車は掲載していない。
  • このため予備知識がない地域では乗り入れの情報に注意する必要がある。重複する区間の他の列車の掲載ページは、最初のページの欄外にその旨の案内がある。上記の例で例えると、信越本線の時刻表の欄外に「新潟 – 新津間は○○○?△△△ページの磐越西線もご覧ください」という記載がなされる。

    また、電車特定区間(関東地方・近畿地方一部の線区。いわゆる国電・近距離電車)についてはそれぞれ「東京近郊区間」「大阪近郊区間」などとして(運賃制度の大都市近郊区間とは異なる)、それぞれJRグループの時刻表の末尾(JR時刻表は一時期巻頭だった時代がある。また横浜線と武蔵野線、交通新聞社<当時弘済出版社>版ではこれに大和路線を加えた路線は一時期「近郊区間」とは別枠で掲載した時期があった)にすべての駅の始発・終発付近の時間帯の電車(一部線区では別掲載で主要駅やの全列車)の標準発車時間を載せている。

    列車時刻以外には、主要駅の構内図、高速バス路線、航空ダイヤ、運賃計算規則などが掲載されている。これらの情報を網羅しても、大型時刻表の重量は第三種郵便物の最大限度である1kgを超えないように編集されている。また、用紙も特注のものが使われているという。

    かつて荷物列車が運行されていたときは、大型時刻表には荷物列車の時刻も記載されていた。

    貨物列車の時刻表

    主なJR掲載の地方版時刻表

    一部には、JRグループ以外の鉄道・バスなどの掲載も充実しているものもある。

    なお、JR東日本の各支社で発行している時刻表の巻頭の路線図では、2011年度版までは「もしもし券売機Kaeru君」設置駅についての注記がなされていた(2012年版発行時点では大半が廃止済みのため、記載されていない)。

    休廃刊

    八峰出版は本来医療関係の書籍を中心に刊行している出版社であるが1987年から2002年までの間大都市圏のJR、私鉄の全列車時刻を収録した時刻表を発行していた。時刻表部門から撤退した後も雑誌『がん治療最前線』(2010年8月号で休刊)や医療関係の書籍を刊行していた。がん治療最前線休刊後倒産しており、会社は現存しない。

    交通案内社は戦前に「三本松の時刻表」と呼ばれた『汽車汽船旅行案内』を発行していた旅行案内社の元社員らによって1947年に設立され、中小型時刻表2種を発行していた。半世紀に亘り刊行を続けていたが、景気低迷・紙媒体離れ・制作費用の高騰によって2004年1月号(2003年12月発売)をもって廃刊し、会社も解散した。なお、会社の体制はJTBパブリッシングや交通新聞社とは異なり、編集部門は2種の時刻表それぞれにあったが時刻表の組版は全て外注していた。国鉄分割によりJR各社ごとにダイヤ改正時期がずれたことで外注費が嵩むようになったことが廃刊につながった。2000年前後の廃刊間際の広告には、「旅」に関係のない、単なる一個人の名刺広告やスナックバー、所在地・連絡先の記載もなく単に「○○商店」と個人の名刺広告のようなものまで掲載されていた。

    私鉄の時刻表

    有料で販売しているものと、無料で配布しているものがある。

    近年は全体的に

  • 販売価格の低下(無料配布にする事例もある)
  • バス時刻表や連絡他社線時刻表、営業案内、沿線案内などの廃止もしくは縮小によるページ数縮小
  • 制作を交通新聞社やJTBパブリッシングに委託(首都圏と京阪電気鉄道のみ)
  • という傾向が見られる。

    サイズ

    掲載順凡例

    上記以外の地方私鉄においては主に下記の方法にて時刻表を販売、もしくは配布している。

    など

    1枚紙に印刷されたもの(片面の場合と両面の場合がある)を配布するもので、駅員や社員等がワープロソフトにて作成したものなど。これらの形式は製本不要なために製造コストが冊子型より安く、本数が少ない路線であれば十分全駅全列車を収録できるため地方中小私鉄ではこのような形式で発行している事業者が多い。広電宮島線(A2両面)、つくばエクスプレス(折りたたみ式)など都市部でそれなりに本数がある会社にも一部採用事例がある。一方都市部の事業者はこのような形式で発行する場合、たいていは有料特急時刻表もしくは各駅の発車時刻表(数駅分纏める場合もある)でこのような形式とすることが多い。採用事例が多いため、詳細は省略する。

    など。

    過去には以下の各社でも時刻表を作成販売していたが、現在は廃刊となっている(現在無料配布している会社は除く)。

    2017年8月26日改正で発行取りやめとなった。

    日本のバス時刻表

    バスにおける主な冊子型時刻表

    日本の航路時刻表

    日本の航空時刻表

    航空会社自身が発行する時刻表

    日本航空、全日本空輸、スカイマーク、AIRDO、スカイネットアジア航空、スターフライヤーの各社とも冊子型の時刻表を無料配布していたが、2008年よりスカイネットアジア航空、AIR DO、スカイマーク、スターフライヤーは折りたたみ式に変更となっている。

    日本航空は国内線冊子と国際線冊子が別立て、全日本空輸は通常の国内線/国際線冊子の他に国際線だけの冊子が存在する。また全日本空輸は『ANAサービスガイド』(2012年10月創刊)、AIR DOとスターフライヤーはフライトガイドという形で営業案内部分を分離した。

    基本的には月刊だが、2か月纏めて1冊となったり繁忙期は別冊子となったりすることもある。国際線の冊子は国内線よりは発行スパンが長い(だいたい3 – 4か月に1回程度)。

    2000年代以降は航空運賃の多様化に伴い時刻表冊子のページ数は増える傾向にあり、全日本空輸では発行後に運賃の変更があっても対応が追い付かないとして2012年10月号から運賃の掲載を廃止した。

    なお2006年より数年ほど日本航空は『JAL国内線空港アクセスガイド』、全日本空輸は『ANA国内線の達人』というタイトルで「空港アクセスのバス・電車・船舶の時刻表」をだいたい3か月に1回の割で発行していた。さらに日本航空では会社更生法適用によるリストラで貨物便が全廃される前は『貨物便時刻表』を国内線、国際線の2分冊で発行していた。

    全国版の航空時刻表

  • フジインコーポレッドから『Fuji Airways Guide』(略称:FAG)という国際線・国内線総合航空時刻表が月刊で発売されている。1964年創刊。B5判96ページ、価格380円(税込)。
  • 創美社から『航空時刻表』という手帳サイズの冊子型時刻表が月刊で発行されている。1967年に創刊され、「ひとめでわかる空港別全国総合版」をうたい、空港別に路線ごとに時刻が掲載されている(ただし、羽田発着路線は巻頭にまとめられているほか、一部地方路線とコミューター航空は非掲載)。定価は240円だが、羽田・伊丹・関西・神戸の各空港と東京モノレール浜松町駅で無料配布されている。
  • 地方版の航空時刻表

  • 各県内の主な地元旅行代理店では、県内発着の航空便を1枚にまとめた時刻表(掲示用又は折りたたみ式)を毎月発行し、無料配布している。
  • このほか、空港によってその空港発着便をまとめた時刻表が発行されている。多くの場合、航空便だけでなくバスなどアクセス交通についても記載されている。
  • 世界の鉄道時刻表

    当然のことであるが、列車があらかじめ公示した時刻に従い運行するようになったときから、公示の手段として掲示物やチラシの形態による時刻表が存在した。新聞など刊行物による広告において列車時刻を掲載することもあった。その例として、ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道が1830年5月24日の開業に先立ち、同月20日の “Boltimore Patriot” 紙に掲載したものが知られている。 鉄道時刻表として世界で初めて刊行されたのは、1839年10月25日にイギリスのジョージ・ブラッドショウ(en:George Bradshaw)によって発行された、”Bradshaw’s Railmap Timetables, and Assistant to Railway Travelling, with Illusrative Maps & Plans” である。

    日本国外の冊子体時刻表で著名なものとしてトーマス・クック・グループ発行のものが挙げられる。この日本版は、ダイヤモンド・ビッグ社が地球の歩き方シリーズとして、『トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表』を年2回発行してきたが、同グループの出版事業撤退に伴い、European Rail Timetable Limitedが発行する後継時刻表の日本版として2014年から『ヨーロッパ鉄道時刻表』が発行されている。なお、航空便については世界の全ての航空便を網羅したイギリスのOAG(英語版)が著名である。

    国際版

  • 表紙デザインは2009年までの赤基調に戻され、文字だけの構成となった。
  • 奇数月に掲載されてきた特集ページがなくなった。
  • 6か月周期の月替わりで掲載している「欧州以外」(BEYOND EUROPE)の時刻表の掲載順は、2014年は掲載号が入れ替わり「北米」が6月号及び12月号、「アフリカ及び中東」が5月号及び11月号とされたが、2015年からは元に戻されるとともに、北米はアムトラック以外のカリフォルニア州の鉄道(カルトレイン、メトロリンク、コースター、スプリンター (ライトレール)(英語版)及びアルタモント回廊急行)をも掲載するため2ページ増やされた。また、2015年から4月号及び10月号に南米が、5月号及び11月号に韓国がそれぞれ追加された。
  • 従来2-5月号に掲載されてきた夏季の国際列車予告時刻表Summer Supplementは2014年掲載されなかったが、2014年9月号から11月号までは冬季の国際列車予告時刻表Winter Supplementが掲載され、2015年は3月号から5月号までSummer Supplementが掲載されている。
  • アメリカ大陸各国の時刻表

    アジア各国の時刻表

    ヨーロッパ各国の時刻表

    イタリアなど一部の国では普通の売店などで有料で販売している時刻表がメインの国も存在するが、大半の国では各方面別の時刻表(パンフレット形式もしく小冊子)を無料配布しており、それが主流となっている国が多い。

    全線収録の冊子型時刻表を販売している国は多い(地域分冊になっているケースも含む)が全体的に高価であり、国によっては入手が難しい場合もある。また、スペインのように「国内全域の鉄道を収録している冊子型時刻表」というものが存在しない国も存在する。

    近年、Webサイト上でPDF提供する国が増えた反面、冊子型の時刻表の販売をやめたり販売部数を縮小している国も出てきている。

    世界のバス時刻表

    その他の時刻表

    かつて公共交通機関の時刻表のほか、高速道路及び一般国道の標準的な所要時間が冊子体の時刻表の形式に倣って書かれている『道路時刻表』も年1回発行されていた。

    なお、祭りの山車に時刻表が作成されることがある(例として博多祇園山笠の『山笠舁出時刻表』)。



    ※ 参照元:https://ja.wikipedia.org